今回はペットの散歩を頼めるかどうかについてです。

結論としては、原則頼めないです。

「介護保険サービス」は、あくまで利用者が通常の日常生活を
送るうえで必要な介助を、利用者本人に提供するものになります。

ペットは、家族同様の大切な存在なので、
このような質問が多いこともとても理解できます。

ですが、極端な例を挙げると例えば、
ペットにエサをあげなかったとしても、
利用者がお腹を空かせるということはありませんね。

一人暮らしで介護サービスを利用している人のすべてがペットを飼っている
というわけではありません。

最低限必要なサービスを平等に、という公的観点から
現在の介護保険サービスにペットの世話は含まれておらず、
ヘルパーさんにペットの世話を頼むことはできないのです。

最近では、ペットの世話について、
ヘルパーさんが再三できないと伝えているにも関わらず、
ケアマネさんに無理なお願いをするというケースも多々あるようです。

ペットの散歩から始まり、エサやり、埋葬に渡るまで、
日本の介護保険制度ではヘルパーさんはしてはいけないことになっています。

お互いが気持ちよく過ごすために、
利用者側もきちんと理解しておかなければなりません。

 諸事情により、ペットの世話ができないとき

では、ペットを飼っている人がケガや病気になり、
介護保険サービスを利用する状況になった場合、どうすればいいのか？？

・ペットを一定期間預かってくれる施設（ペットショップや動物病院など）
を見つけておく
・ご近所でペットを飼っている人と助け合うよう相談しておく
・ペットシッターを決めておく

また、最近では「高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク」や、
「愛犬のお散歩屋さん」といった高齢者のペット飼育を支援するサービスが徐々に増えております。
お住まいの地域でどのようなサービスが提供されているのか、一度調べておくのがいいですね。

年を重ねると、思わぬ病気から入院、手術など長期にわたって家を空けるリスクが
若い時に比べて高くなります。

大切な家族であるペットが、
そういった場合に困らないよう普段から備えておくことが大切です。

～まとめ～

・ペットの世話は介護保険では頼めない
・”最低限のサービスを平等に”が基本
・地域のペットを預けられる施設、サービスを調べておく