今回はヘルパーさんに洗濯を頼めるかどうかを説明していきます。
洗濯物を干したり、取り込んでもらうことは、
同居家族も介護認定を受けている場合、
生活援助サービスとして受けることができます。
例えば、夫が介護認定を受けているAさんが腰を痛めてしまった場合、
洗濯を干したり取り込んだりする、腰を伸ばしたりかがんだりする行為は、
Aさんの病状の悪化につながりかねないですね。
Aさんの場合は、早急にケアマネさんか、
来てもらっているヘルパーさんに窮状を伝え、
夫婦のケアプランに「洗濯の支援」を組み込んでもらいます。
「洗濯」は、洗濯物を洗濯することはもちろん、
乾燥(干す)・洗濯物の取り込み、たたみ、洗濯物の整理(収納)も手伝います。
また、このように、一つの支援サービスが複数の人に関係する場合には、
関係するすべての人のケアプランを同時に再検討してもらうなどして
サービスの利用料が不明瞭にならないように確認する必要があります。
じゃあ、洗濯を干すベランダの掃除は頼めるの??
ベランダの掃除は、介護保険サービスでは対応のできない掃除になります。
「庭の掃除」や、「草むしり」も同様になります。
介護保険サービスは、「本人の日常生活に不可欠な支援であること」が原則です。
掃除については、一つの目安として、
「大掃除など年に数回しか行わないもの」は介護保険は適用されません。
ただ、ベランダの衛生環境があまりにも劣悪で、そこに洗濯物を干す場合、
本人の心身の衛生環境に影響を及ぼす場合もありますよね。
この場合は、全額自己負担にはなりますが、お掃除の業者に依頼するか、
介護サービスを行っている業者の中には、介護保険外のサービスとして
「ベランダの掃除」や、「草むしり」を行っているところもあるので、
担当のケアマネさんに相談してみましょう。
まずは、困ったことがあったら、
家族や、ケアマネさんに相談してみましょう。
~まとめ~
・洗濯を頼める家族がいない、同居家族が介護認定を受けている場合は
「洗濯の支援」として介護保険サービスを受けることができる
・洗濯物を干すベランダの掃除は、介護保険の対象外。
・頼む場合は掃除の業者や、全額自己負担で介護支援サービス業者に依頼する。